ゆるっと観劇録

ひたすらに観たものの感想メモ

【舞台感想】ILLUMINUS『女王輪舞』

ILLUMINUS『女王輪舞』

www.jouou-rinbu.net

観劇日:1月30日
会場:六行会ホール

私が応援している生田輝さんがW主演を務めていらっしゃる舞台を観てきました。
開演前アナウンスもカーテンコールの挨拶もお辞儀の指揮も生田さんで、「ざ、座長さんや〜〜!」と嬉しくなるなど……
推しの輝く姿はいつでもオタクに元気を与えてくれるものだなぁ(感嘆)

以下、あらすじは書かないけれどネタバレに特に配慮しない感想。

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舞台は19世紀ロンドン、切り裂きジャックとジャックに出会う貧しい少女のお話。
実はラスト数分くらいまで脚本やキャラの反応が色々唐突な感じがするな……と思って全体的にのめり込めないまま観ていたのだけれど、多分前作までのシリーズを観ていないせいかな。重要キャラのこれまでやシリーズのお約束を知っていれば全て整合性の取れたストーリーとして受け取れたのかもしれない。
それはそれとして、沢山の女優さん達が綺麗な衣装を着て歌い踊り苦しむ姿は美しくて、シンプルに楽しかった。

「ガールズゴシックシリーズ舞台」と銘打たれているだけあって、衣装がゴシック?ゴスロリ?調に統一されているのが目に楽しい。
貧困街の孤児院の子達まで手の込んだ綺麗な衣装を着ているので「貧……困……?」となったりもしたのだけれど笑、綺麗な役者さん達が舞台上で映える衣装を着ているのはそれだけで満足感があるものですね。
個人的にはボロ布とか血糊とか泥汚れとか擦り傷切り傷がしっかり作られているタイプの衣装・メイクが好みなんだけど、最初から最後まで美しくて可愛いというのもまた舞台ならではの虚構という感じ。大活躍だったサーヴァントの皆さんがくるくると衣装替えされるのも素敵だったな。特に警察のパンツスタイルがお気に入り。

ビジュアル繋がりで言うと、観ていく中で一番目がひかれたのは星守紗凪さん演じるアン。
他の子がおおむね黒や地味な色を基調とした服装をしている中で真っ赤なドレスが目立っていて、衣装だけでなく表情や身のこなしも素敵だった。
途中で彼女が普通の人間ではないことが分かるのだけれど、苦しみ続けるジャックとは対照的に色々吹っ切れた感じで戦闘するアンが良かったな。戦闘民族属性好き。エリザベートアメリアと並び立った時の「強そう〜〜!」感も好き。

あとは白石まゆみさん演じるハリエットちゃんも可愛かったな。よく揺れるポニーテールと綺麗に通る声!
真っ直ぐで負けん気の強い警察官、今後ともロンドンの平和を守ってください。

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女王輪舞はW主人公のジャックとメリルの正体が二転三転して明かされていくよ!という流れのストーリー。
全部明かされるとうわーんジャックさん切ないようとなる仕掛けだった。

創作物あるあるだけど、望まずして得た永遠の命ってろくなことにならないよね〜〜(にっこり)
愛する子供を守りたかっただけの母親が抵抗叶わず怪物にされて、その舞台から降りることも出来ないってつらいな。

ジャックのキザで芝居がかった立ち居振る舞いも娘達にバレずに見守るために身につけたものだと思うと「愛……」となる。
今回は一度しか観ていないので記憶が曖昧だけど、そういえばメリルちゃん逃避行の途中でジャックさんに「親みたいなこと言わないでよ!」的なことを言ってたね。わーーそれはジャックさんに効く。
メリルちゃん、大変だろうけどどうか健やかに育ってね。

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ミュージカルというほどではないけど、要所要所に歌パートが挟まれて推しさんのダンスを拝むことができました。
(全員で踊るとキャストさんの人数に対して舞台狭くない?と思ってしまい……窮屈に見えたりしたものの、皆さん素敵)

ジャックは身体のラインをあまり隠さない衣装だったので動きが良く見えて良かった〜〜!
殺陣のシーンではナイフやステッキの攻撃に加えて綺麗な蹴りまで見られたので嬉しい。(私は足技が好き)(私は足技が好き)
終演後に少しお話ししたお友達が「今日の生田さん足長くなかった……!?」って言っていたので私はにっこりしました。

ブログにアップされたときには全公演終わっていると思うけれど、この感想を書いている今は、まだ千秋楽前。(時空の歪み〜〜)
残り3公演全て全席完売だそうで、おめでたい限りです。
無事完走できますように!